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更新日:2020.11.02 / 掲載日:2020.11.02

アウディ RS6の狙い目グレードや特徴と価格相場を紹介

アウディ RS6

2002年にアウディから発売されたセダン乗用車である「RS6」に関して、今回はグレード別に紹介していきます。「それぞれどのような特徴があるの?」「中古で購入する場合に目安となる予算はどれくらい?」といった実際に購入を検討されている方に必要な情報を掲載していますので確認してみてください。

アウディ RS6の歴史

RS6はドイツの自動車メーカーであるアウディが発売したセダン型の乗用車です。

そんなRS6の初代である「C5系」は、2002年の世界5大モーターショーのひとつであるサロン・アンテルナショナル・ド・ロト(通称:ジュネーヴ・モーターショー)にてデビューしました。日本では、2003年3月に販売が開始されています。

ボディタイプには、セダンモデルの「RS6」と、ワゴンタイプの「RS6 アバント」の2種類が設定されました。駆動方式は、アウディ御用達のクワトロシステムが採用されたフルタイム4WDのみ設定されています。アウディの子会社であるクワトロ社が車両の企画・組立を任されており、パワーユニットの設計・組み立てはイギリスのコスワース・テクノロジーが担当しました。

モデル名のRSとは「Real Sport」の略であり、純粋なレーシングモデルを意味しており、アウディが手掛ける中でも最高クラスのチューニングが施されたモデルにのみ、その称号が冠されるスペシャルモデルなのです。

そして、2代目は「C6系」をベースに開発されます。2007年9月に開催されたフランクフルトモーターショーにおいて、ワゴンタイプの「アバント」が発表され、日本では2008年6月より発売が開始されました。

ワゴン車でありながら、エンジンには同社開発の5.0L V型10気筒ツインターボエンジンが搭載され、その圧倒的なエンジンパワーと車両性能が話題となり、注目を集めています。発売当初のボディタイプは、アバントだけでしたが、2009年1月に4ドアの「ベースグレード」も日本で販売が開始され、アウディのスポーツモデル代表として絶大な人気を誇りました。

現行型である3代目は「C7系」をベースに開発され、2013年に開催された北米国際自動車ショーにて発表されます。日本では2013年10月に販売が開始され、現行グレードはワゴンタイプのアバントのみの設定です。

エンジンは4.0L V型8気筒 ツインターボエンジンが搭載され、先代と比較して排気量は落ちましたが、結果的に車重の軽量化が行われたため、動力性能は向上しています。

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RS6 ベースグレード

RS6 ベースグレードは、初代から2代目まで設定されていたグレードです。

ボディタイプは、セダンタイプが採用されています。アバントは5ドアが設定されたのに対して、ベースグレードは4ドアが設定されました。また、車両重量がアバントに比べて初代で20kg、2代目で60kg軽量になっており、その分0-100km/h加速タイムが0.1秒短くなっているのが大きな特徴です。

また、このグレードの2代目は、アウディ史上最高の580馬力を誇ります。

中古で購入する際の目安となる予算

RS6 ベースグレードを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2009年式:338万円

RS6 ベースグレードは生産されていた時期も短く、台数が限られていたために流通量が非常に少なく、現時点で確認できたのは2代目のたった1台だけです。そのため、このグレードを中古車として購入するのは、極めて難しいでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2002年~2004年
RS6が登場した当初から設定されるグレードです。

エクステリアは、大型のエアインテークやエアロパーツ、インテリアにはRECARO社製スポーツシートやカーボンパネルなどを装備しています。外観は、アウディが製造・販売している高級乗用車であるA6とよく似ているのが特徴です。

タマ数が非常に少ないため、国内の中古車市場に出回ることは極めて稀です。

エンジンは4.2L V型8気筒ターボ最高出力450ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1455mmです。

第2世代:2009年~20010年
RS6ベースグレードは初代が登場してから5年ほどの時期を明けて、2代目に再び設定されました。

エクステリアでは、よりダイナミックな新デザインのフロントバンパー、LEDターンシグナルインジケーター内蔵ドアミラー、ワイドLEDリヤランプを採用しています。

初代と同じく、中古車市場に出回ることは極めて稀でしょう。現時点で確認できたのも、2009年式の1台だけでした。

エンジンは5.0L V型10気筒ターボ最高出力580ps。サボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1455mmです。

人気のあるカラー

RS6 ベースグレードは古い車種のため、ボディカラーの正確な情報を確認することができませんでしたが、確認できた分だけで下記の7色が設定されています。

・セパンブルーパールエフェクト
・ミサノレッドパールエフェクト
・モンツァシルバーメタリック
・デイトナグレーパールエフェクト
・ムジェロブルーパールエフェクト
・モントレーグリーンパールエフェクト

この中では、鮮やかな青色をした「セパンブルーパールエフェクト」が人気のようです。

RS6 アバント

国内外で高い人気を誇る「RS6 アバント」

RS6 アバントはアウディのステーションワゴンモデルで、RS6の全世代で設定されているグレードです。グレード名のアバントという名前は、前にという意味を持つフランス語の「Avant」という言葉からきています。

5ドアのステーションワゴンならではの使い勝手の良さと、スタイリッシュな見た目から国内外で高い人気を誇っているのが特徴です。基本的な性能はベースグレードと共通ですが、車両重量がベースグレードに比べて初代で20kg、2代目で60kg重くなっており、その分0-100km/h加速タイムが0.1秒遅くなっています。

中古で購入する際の目安となる予算

RS6 アバントを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介します。

<年式:予算目安>
2003年式:158万円
2008年式:258万円
2009年式:299万円~318万円
2013年式:748万円
2014年式:628万円~748万円
2015年式:898万円~915万円
2016年式:948万円
2017年式:985万円

RS6 アバントはRS6 ベースグレードよりは多く流通していますが、それでも確認することができたのは10数台という状況です。そのため、予算と車両状態に見合ったものを探し出すのは難しいでしょう。

先代モデルとの比較

第1世代:2002年~2004年
RS6 アバントとして登場した最初の世代です。

年式も古いため、中古車市場に出回ることはほとんどなく、実際にこの世代で確認できたものも現時点でたった1台だけでした。

エンジンは4.2L V型8気筒ターボ最高出力450ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1455mmです。

第2世代:2007年~20010年
卓越した走行性能とステーションワゴンタイプのアバントならではの高い実用性を持ち、日常で使えるスポーツカーとして登場しました。

初代と同じく玉数は非常に少ないものの、先代よりはいくらか流通しているといった状況です。とはいえ、豊富に流通しているわけではないため、良質な個体を探すのは困難でしょう。

エンジンは5.0L V型10気筒 ツインターボ最高出力580ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1455mmです。

第3世代(現行モデル):2012年~
先代よりエンジンがダウンサイジングされて、この世代より4.0L V型8気筒エンジンが搭載されました。また、新しくアイドリングストップ機構やブレーキエネルギー回生システム、シリンダーオンデマンドが採用されたため、燃費と環境性能の改善が図られています。

中古車市場にはあまり多く出回っていませんが、状態の良いものが確認できるため、その分価格も高めとなっているのが特徴です。

エンジンは4.0L V型8気筒 ターボ最高出力560ps。ボディサイズは全長4980mm×全幅1935mm×全高1480mmです。

人気のあるカラー

RS6 アバントのボディカラーは、下記の9色が設定されています。

・ミトスブラックメタリック
・グレイシアホワイトメタリック
・デイトナグレーパールエフェクト
・セバンブルーパールエフェクト
・パンサーブラッククリスタルエフェクト
・デイトナグレーマットエフェクト
・フロレットシルバーメタリック
・ミサノレッドパールエフェクト
・プリズムシルバークリスタルエフェクト

この中では、見る角度によって違った色に見える漆黒の「パンサーブラッククリスタルエフェクト」が人気です。

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RS6 アバント プラススポーツ

限定10台のみ販売の希少グレード「RS6 アバント プラススポーツ」

RS6 アバント プラススポーツは、2代目のみに設定されたグレードの特別仕様車です。

RS6 アバントをベースにして、DRCプラス付スポーツサスペンションや最高速度303km/hのスピードリミッターを装備しました。世界で500台という限定生産だったため、日本では10台だけ販売されています。

インテリアとエクステリアの色は黒で統一されており、限定車であることを示すシリアルナンバー付きバッジ、RS 6というロゴ付きのフロアマットが付与されているのが特徴です。

中古で購入する際の目安となる予算

RS6 アバント プラススポーツを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは生産台数が世界で500台しか販売されていません。

さらに、日本国内販売台数も10台に限られているため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

先代モデルとの比較

第2世代:2010年
RS6 アバント プラススポーツは、2代目にのみ設定された特別仕様車です。特別仕様車であることから、シートはもちろん、インパネとセンターコンソールにもレザーが施されている高級感あふれる作りになっています。この他、20インチのアルミホイールやスポーツサスペンションプラス、カーボン製エンジンカバーが標準装備されました。さらに、シリアルナンバーが刻印された専用のナンバリングバッジを装着しています。

インテリア・エクステリアには、クワトロGmbH社による豊富なカラーバリエーションが用意され、その中から選ぶことができたため、オリジナリティあふれる1台がオーダーできたようです。この豪華さでありながら、価格は通常のモデルと比較して40万円ほどしか変わらなかったため、相当お買い得なモデルだったといえます。

RS6 アバント プラススポーツは世界で500台しか生産されておらず、日本での販売台数もたった10台しか販売されていなかったため、中古車でも入手することは困難といっていいでしょう。

エンジンは5.0LV型10気筒 ターボ最高出力580ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1475mmです。

人気のあるカラー

RS6 アバント プラススポーツのボディカラーは、下記の1色が設定されています。

・ファントムブラックパールエフェクト

このモデルは1色しか設定されていないため比較ではありませんが、一般的に人気とされている黒系にパール塗装を施した「ファントムブラックパールエフェクト」が人気です。

RS6 プラスアウディエクスクルーシブ

日本では発売されていない「RS6 プラスアウディエクスクルーシブ」

RS6 プラスアウディエクスクルーシブは、2代目に設定されたグレードです。RS6 アバント プラススポーツと同時期に発売されていますが、こちらは日本国内では販売されていません。

通常のRS6にアウディのオーダーメイドプログラムのアウディエクスクルーシブプログラムによって、インテリア・エクステリアがグレードアップしています。また、外装はクワトロ社が提供する豊富なカラーバリエーションから選ぶことができました。

中古で購入する際の目安となる予算

RS6 プラスアウディエクスクルーシブを中古で購入する際の目安となる予算をご紹介したいところですが、こちらのグレードは日本国内では販売されていないため、中古車の相場を割り出すことができませんでした。

先代モデルとの比較

第2世代:2010年
RS6 プラスアウディエクスクルーシブは、2代目に設定された特別仕様車です。RS6 アバント プラススポーツ同様、20インチのアルミホイール、スポーツサスペンションプラス、カーボン製エンジンカバーが標準装備されています。

RS6 アバント プラススポーツと違う点は、カーボンファイバー、アルミ、レザー、アルカンターラなどの素材を使っており、より高級感を高めたモデルになっているのが特徴です。また、装備品に車線逸脱を警告するアウディレーンアシスト、アダプティブクルーズコントロール、さらに40GBのハードディスクナビゲーション MMIやDVDプレーヤーも標準装備されています。

このRS6 プラスアウディエクスクルーシブは、日本国内では販売されていないグレードのため、日本の中古車市場で手に入れることは困難といえるでしょう。

エンジンは5.0LV型10気筒 ターボ最高出力580ps。ボディサイズは全長4930mm×全幅1890mm×全高1455mmです。

人気のあるカラー

RS6 プラスアウディエクスクルーシブは古い車種のであること、日本には流通していないグレードであることからボディカラーの正確な情報を確認することができませんでした。

※本記事は、2020年10月時点の情報になります。現在の相場価格と異なる可能性がございます。

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グーネットマガジン編集部

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